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サブカルチャー

Fred Perry Soho

Words by Liam Sanders

ソーホーに新店舗がオープンしました。ロンドンの中心にふさわしい、フレッドペリー旗艦店の誕生です。

ソーホー周辺は、フレッドペリーのホームグラウンドとも言える地域です。世界的に有名なジャズクラブや気取らないローカルなバーが軒を連ね、フレッドペリーシャツを着た型にはまらない人々やモッズが集うゴールデンスクエアは、フレッドペリーの旧本社があった場所でもあり、何十年にもわたってフレッドペリーのホームとして親しまれてきました。長い歴史が刻まれた通りには、いつの時代もローレルリースがありました。

60年代半ばのある夜には、かの有名なFlamingo Clubから出てきたやんちゃな若者たちが、排水管をよじ登り、当時その界隈にあったフレッドペリーの店舗に侵入したというエピソードもあります。彼らはテニスグッズには目もくれず、コントラストの効いた5:4:4の比率のツインティッピングを施した大胆な新色のフレッドペリーシャツに向かったといいます。それを受けてフレッドペリーは新たな方向へと踏み出し、イギリスの上品なテニス界は自分たちのスポーツが若者カルチャーに飲み込まれていくのを恐れおののいて見守るほかありませんでした。

フレッドペリーは、レキシントンストリートの角に新たな拠点を構え、ソーホーの街にあらためてその存在を刻みます。ソーホーに息づく独特の熱気と、イギリスの音楽やアートにおけるこのエリアの重要性を、コンセプチュアルなショッピング体験と融合させるというコンセプトに基づく旗艦店です。それは単なる店舗ではなく、同じ価値観を共有する人々が集う場所であり、2027年に75周年を迎えるフレッドペリーにまつわるあらゆるものを祝うイベントも開催できるようになっています。

この店舗は、地域に深く根差しているとともに、ルードボーイズ、モッズ、ノーザンソウルやロックの熱心なファンなど、ローレルリースを自らのエンブレムとし、多様なサブカルチャーを体現する人々に訴求する場所でもある必要がありました。そうした人々を結び付けているのは共通する感性であり、新店舗にもその感性が随所に表れ、過去のカルチャーを継承しつつも安易なノスタルジーに浸らない空間となっています。洗練されたデザインには、常に前を向くモダニズムの精神が息づいており、ブリティッシュスタイルのアイコンにふさわしい空間演出が施されています。

デザインスタジオBrinkworthと共に、「BIG Sound」というコンセプトの下、サウンドを空間の構成要素として位置付けるビジュアルの方向性を打ち出しました。レコードや音楽カルチャーから着想を得たさまざまなデザイン要素が、ソーホーとフレッドペリーが持つリズム、エネルギー、受け継がれてきたカルチャーと呼応し、店舗の雰囲気を演出しています。店内の什器はクラシカルなスピーカーキャビネットを模してサウンドシステムカルチャーを取り入れており、Friendly Pressureの特注オーディオ機材がこの新たな空間のあらゆるシーンを音で彩ります。

また、この地域を代表するライブハウスであり、フレッドペリーの長年にわたるパートナーでもある、オックスフォードストリートの100 Clubも、店舗デザイン全体に影響を与えている重要な音楽的要素となっています。そのインディペンデント系ライブハウスを象徴するレッドの塗装がフィッティングルームやレジカウンターに施され、フレッドペリーとの数多くのイベントの思い出を切り取ったアイコニックな写真も飾られています。ロンドンで指折りの人気ライブハウスへのノスタルジックなオマージュによって、初めて訪れるお客様も、フレッドペリーをこよなく愛するお客様も、好奇心をくすぐられ、居心地の良さを感じられる空間となっています。

ロンドンにお越しの際は、ソーホーの新店舗(40-42 Lexington Street, W1F 0LN)にぜひお立ち寄りください。