ラジオ・プリマヴェーラ・サウンドの仲間たちが、今年のフェスの情報と、スペインでのナイトライフの楽しみ方を教えてくれました。
マルタ・サリクルー
ラジオ・プリマヴェーラ・サウンド ディレクター／音楽ジャーナリスト
@salicrunette
名前と出身は？
マルタ・サリクルー（ Marta Salicru ）。バルセロナ生まれバルセロナ育ち。2000年代の初めの頃に少しだけロンドンに住んでたことがあるけど、それ以外はずっとバルセロナ暮らし。
あなたのスタイルを三語で。
ミニマリスト、活発、スマート。Minimalist, vibrant, smart
繰り返し聴いた最初の曲は？
最初に自分のお金で買ったCDは、たぶん90年代の初めにリリースされたR.E.M.の『Outof Time』。
あなたの準備のルーティーン（初めから終わりまで）とは？
何を着るかを先に決めておいて、顔を洗うか、暑さによってはシャワーを浴びて、髪を整えて、メイクをして（アイメイクはしっかりするけど、あとはほとんどノーメイク）、香水をつけて（何年も同じ香りを使ってる）、服を着る。その間中、その夜に観るアーティストの曲を聴いてる。
タクシーにAUX端子があったらかける曲は？
ジェシー・ウェアの「That! Feels Good!」かな。最近プリマヴェーラ・サウンド・サンパウロでもポルトガルのパレーデス・デ・コウラでも観て、ただただ尊敬してる。
スペインならではのナイトライフ（初めから終わりまで）とは？
バルセロナなら、ライブに行く予定がなければ、まずナチュラルワインのあるレストランで食事をしてから、カクテルを飲んで、週末ならSala Apoloに入ってるNitsa Clubっていうクラブに行って踊ったりおしゃべりしたりする。
ナイトライフを楽しむために必要なこととは？
踊るのが大好きだから、私にとっては、DJが踊れる曲をかけてくれたらそれが一番楽しい。
ナイトライフでのフレッドペリーシャツの着こなし方は？
最近は、花柄のカプリパンツとかプラットフォームサンダルとか、ちょっと意外なものと合わせるのが好き。
スペインでお気に入りのインディペンデントライブ会場とその理由は？
バルセロナではSala Apoloにすごく思い入れがある。クラブ通いが認められる年齢になる前から通い始めてたし、ジャネール・モネイや、ペット・ショップ・ボーイズ、セイント・ヴィンセント、ビーチ・ハウスの最高のライブを小規模なオーディエンスで観られたから。
これまでで最高の夜とは？
思い浮かぶのは、つい最近のことだけど、コロナ禍の後に初めて開催された2022年のプリマヴェーラ・サウンド。ダニー・L・ハールがステージを彼のClub Harlecoreにしてしまったの。朝の5時で、早朝からフェスのために働き詰めだったけど、思う存分踊ってた。すごく感動的で、幸福感に浸ってて、人生で最高の時間だった。
オールナイト後に聴くのに最高の曲は？ セルジ・コクサート
前にはよく、Razzmatazzっていうバルセロナのクラブで、パートナーと私は1970年代にヒットしたのダウンテンポのスペインポップス「Porque Te Vas（「あなたが離れていくから」の意味）」をセットリストの最後にかけてた。最近では、スパークスの「When Do I Get To Sing 'My Way'」をかけてる。どっちもクラブでの夜の締めくくりに最高の曲。
ラジオ・プリマヴェーラ・サウンド共同司会
名前と出身は？
セルジ・コクサート（Sergi Cuxart）。バルセロナ出身。
あなたのスタイルを三語で。
クラッシー、ボデガ、ヘビメタファン。 Classy bodega metal-head/strong>
今年のプリマヴェーラ・サウンドの最高の思い出は？
DJ Cocoの締めの曲を聴きながらステージで日の出を見たり、お気に入りのアーティストに会ってインタビューをしたり、いろいろなことをする機会に恵まれたこと。
現在のスペインの若手クリエイティブの印象は？
僕自身はもう若くもクリエイティブでもない気がするけど（笑）、アンダーグラウンドシーンからたくさんのクリエイティブが登場してて、本当にいいものを作ってると思う。特に、再び若い人たちがディストーションをかけて大音量でギターを弾いてるジャンルで。
繰り返し聴いた最初の曲は？
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Stadium Arcadium」。まだ12歳で感動しやすい年頃だったけど。
あなたの準備のルーティーン（初めから終わりまで）とは？
AOR のクラシックを集めたプレイリストをリピート再生しながらシャワーを浴びて、飼ってる猫の毛が付き過ぎてないか確認しながら服を着る。
タクシーにAUX端子があったらかける曲は？
ラサの「Everything You See Is Me」か、マルコス・ヴァーリの「Estrelar」。それか、さっきのAORのクラシックのプレイリスト。
スペインならではのナイトライフ（初めから終わりまで）とは？
まずは、「ラ・プレヴィア」って言うんだけど、とりあえずテラスでビールを飲む。7時くらいから食事がしたくなるまでいて、それからタパスとか、中華とか、タコスやピザとか、時間がかからなくて安いものを食べる。そこからまたビールか、何か好きなものを飲んでから、行きたいクラブに向かう。クラブが閉まってからもまだ遊びたいかは気分次第で。
ナイトライフを楽しむために必要なこととは？何が一番楽しい？
簡単だよ。絶対に必要なのは、楽しむこと。ほろ酔いで、飲み過ぎずに、お気に入りの曲をかけながら友達と過ごすこと。それ以外に難しいことをする必要なんてないよ。
ナイトライフでのフレッドペリーシャツの着こなし方は？フレッドペリーシャツがナイトライフの定番である理由とは？
ナイトライフで着る服にフレッドペリーシャツ以外の選択肢なんてある？フレッドペリーシャツはクラッシーでスタイリッシュだし、どんなシーンにもしっくりくるから。
スペインでお気に入りのインディペンデントライブ会場とその理由は？
Sala Vol。インダストリアルなのに、居心地がいい会場だから。そこで何度もいいライブを観てきたし、バーテンダーも最高で、ドリンクがかなり安い。
これまでで最高の夜とは？
音楽のライブかフェスなのは確かだね。たぶんSala Apoloでのリフューズドのライブかな？それか、初めて担当したプリマヴェーラ・サウンドでゴッドスピード・ユー！ブラック・エンペラーとモグワイに一晩で会えた時か、ヘルフェストでボッチの再結成ライブを観た時か、1週間で2回もザ･マーズ･ヴォルタに会えた時か。この質問には自信を持って答えられないな。
オールナイト後に聴くのに最高の曲は？
TOTOの「Africa」。
イザロ・ボー
ラジオ・プリマヴェーラ・サウンドコミュニケーションディレクター兼プロデューサー
@izarobo
名前と出身は？
イザロ・ボー（Izaro Bo）。バスク州出身。2000年からバルセロナに住んでる。
あなたのスタイルを三語で。
ヴィンテージが好き。I-Love-Vintage.
今年のプリマヴェーラ・サウンドの最高の思い出は？
ローリー・アンダーソン、スワンズ、ジョン・ケイル、ボリスとか、今年の公開パフォーマンスはすごかった。とてもパワフルで、忘れられない。でも、音楽以外では、『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』に出てるマイケル・インペリオリ（2023年のプリマヴェーラ・サウンドに出演していたZopaのメンバー）と知り合いになって一緒に写真を撮ってもらったことが、今年のフェスのいい思い出。あーっ！て叫んだ（ファンとしての瞬間）。
繰り返し聴いた最初の曲は？
子どもの頃は父親のレコードコレクションを掘るのが大好きで、ザ・ビーチ・ボーイズ、クイーン、ウルトラヴォックスのアルバムがお気に入りだった。でも自分で最初の頃に買ったのは、 MCハマー、ミリ・ヴァニリ、グレン・メデイロス、ヨーロッパ、それからもちろんロクセットのレコード。分かってもらえるかな？批判しないで（笑）。1993年にリリースされたビョークの『Debut』にハマってたのも覚えてる。初めてラジオで「Big Time Sensuality」を聴いた時は本当に衝撃を受けた。11歳の時の話。
タクシーにAUX端子があったらかける曲は？
アミル・アンド・ザ・スニッファーズの「Guided By Angels」、ボーイ・ハーシャーの「Pain」、南ドイツの「Your Pulse」、チャンネル・トレスの「Topdown」。
スペインならではのナイトライフ（初めから終わりまで）とは？
最高の夜はたいていテラスかバーでカニャ（グラスビール）を飲みながら始まるの。「早く家に帰らなきゃ」って言いながら、その後のことは覚えてないっていう。
ナイトライフでのフレッドペリーシャツの着こなし方は？
フレッドペリーシャツは着た瞬間に自信がわいてくる。スカートとかロングブーツとか、すごくフェミニンなアイテムに合わせるのが好き。
スペインでお気に入りのインディペンデントライブ会場とその理由は？
スペインで一番の会場はSala Apolo。議論の余地なし。でも、Dabadabaにもすごく思い入れがある。サン・セバスティアンにある小さな会場で、プログラムがすごく厳選されてるの。
これまでで最高の夜とは？
ラスベガスみたいな夜（笑）。「What happens in Vegas stays in Vegas（旅の恥はかき捨て）」って言うでしょ。
オールナイト後に聴くのに最高の曲は？
グラス・キャンディの「Digital Versicolor」。
ジョアン・ワルド
ラジオ・プリマヴェーラ・サウンド司会／音楽ジャーナリスト
@johannwald
名前と出身は？
ジョアン・ワルド（Johann Wald）。マラガ県トレモリーノス市出身。
あなたのスタイルを三語で。
だらしない、快適、スタンダード。Scruffy, comfortable, standard.
今年のプリマヴェーラ・サウンドの最高の思い出は？
一緒にウェンズデイを観に行った2歳の娘が、僕の肩の上でリズムを取ってたこと。
現在のスペインの若手クリエイティブの印象は？
若い人たちが才能を発揮して努力が報われる機会が増えてるみたいだから、いい時代だよね。数年前とはだいぶ違う。
繰り返し聴いた最初の曲は？
ボン・ジョヴィの『Slippery When Wet』。
あなたの準備のルーティーン（初めから終わりまで）とは？
ララージとかを聴きながらフィルターでコーヒーを入れること。
タクシーにAUX端子があったらかける曲は？
テイラー・スウィフト。
スペインならではのナイトライフ（初めから終わりまで）とは？
まずはボデガでワインを1杯。それから何かおいしいものを食べて、バーでDJをしてる友達をつかまえて、Nitsaとかのクラブに行く。最後はEl Rincon del Artistaか誰かのアパートで朝食を食べる。たまにビールを数缶買い足したりすることもある。