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サブカルチャー

Get Readyプレイリスト:シャンペイン



2024年8月

ゴールウェイ州出身のDJ兼エディターで、テレビ司会者も務めるシャンペインに、ナイトアウトでの定番と、出かける前のルーティーンをしながら聴く曲について語ってもらいました。

名前と出身地を教えてください。
Coilin O Coileain(コリン・コリンズ)です。Shampain(シャンペイン)としての方が知られていると思います。出身はゴールウェイ州のコネマラで、アイルランド西部のアイルランド語圏です。

肩書を教えてください。
そもそもはDJですが、アイルランド語の国営放送のTG4で「Eire Eile」というテレビ番組の司会もしています。あとは、『FREAK』誌の運営をしたり、ヘアカットをしたり、DJセットを使ってサイレント映画に音楽を付けたりもしています!

あなたのスタイルを三語で教えてください。
ケルト風、クール、たぶんとても風変わり。
Celtic, cool and probably very erratic.

繰り返し聴いた最初の曲は何ですか?
ザ・プロディジーの曲と言いたいところですが、実際には毎日、学校に行く前にパブリック・エナミーの『Best Of』を聴いてました。家を出る前には特に「Don’t Believe The Hype」を聴いてましたね。

ナイトアウトに出かける前のルーティーンがあれば教えてください。
ルーティーンそのものがあるかどうか。左足からシューズを履いて、次に右脚のすね当てを付けるサッカー選手みたいに、何かあったらいいんですけど。ライブに出かける前なら、迷信めいたことや厳格なことをするより、紅茶を一杯飲んで、できれば一緒にいる誰かと楽しくおしゃべりできれば、それが最高のルーティーンです。

タクシーにAUX端子があったらかける曲を教えてください。
1曲だけ選べるか分からないですね。そのタクシーの状況によりますし。クラブに出かける時ならRegal86の曲をかけたいですけど、スピード違反をしちゃうかもしれません。その日一日ドライバーと2人きりなら、ランクムの曲をかけると思います。かなり落ち着かない感じですけど、会話のきっかけになりそうなので。友達と一緒なら、今気に入っているのはイザベラ・ラブストーリーの「Kitten Heel」なので、それをかけます。

ゴールウェイで定番のナイトアウトを最初から最後まで紹介してくれますか?好きなところと変えたいところを教えてください。
僕が夜に出かけるようになったのはそれほど前のことではないですけど、ゴールウェイのナイトアウトはいろいろと変わってきました。僕が17、18歳の頃にはたくさんあったクラブが全部なくなって、最近はちょっと落ち着いた感じになってます。僕自身がどちらかというと落ち着いてるタイプなので、そう思うだけかもしれませんけど。 本当に大事な夜なら、必ずEvan Fahyに髪を切りに行きます。まずはそこからですね。その後はたぶん、Freeneyというゴールウェイで一番好きなパブに行きます。夜はたいていにぎわってて、テレビでいろいろなスポーツを観られるんです。それから、きっとAras na nGael というクラブに行きます。ほぼいつも粗削りなDIYアーティストのライブをやってるので、それまで聴いたことのないような音楽を聴けるはずです。場所を変えたくなったら、たいていRoisin Dubh、Bierhaus、The Blue Noteのどれかに行って、Shantallaで真夜中過ぎまで過ごします。ゴールウェイのナイトスポットは2時には閉まるので、他の国と比べたらナイトアウトの時間がかなり短いんです!ただ、欠点やデメリットがいろいろあっても、僕はゴールウェイが大好きなので何でもポジティブに捉えてしまうんですけど。この街を誇りに思ってるので。 変えたいところを1つだけ挙げるとすれば、夜遅くまで踊れる場所が全然ないことですかね。ゴールウェイでは、コロナ禍でクラブが全部なくなって、ダンスミュージックがかかる場所もなくなってしまってから、若い子たちの間でライブが盛り上がってるんです。もちろん、ライブだけがはやってるわけではないですけど、遅い時間まで踊れるちゃんとしたスポットが1つでもあれば、かなり新鮮で一味違ったナイトアウトをもっと楽しめるんじゃないかなと思います。

ゴールウェイでお気に入りのインディペンデントなライブ会場はどこですか?その理由は何ですか?
Aras na nGaelですかね。外観も雰囲気も誰かの家みたいな、すごく小さなクラブなんですが、アイルランド志向の強い店で、僕の友達や、同年代で好きなものが似てる人たちが集まってる場所です。これまでDIYのいいライブをいくつか開催してて、間違いなく僕が音楽の趣味に関して影響を受けてきたクラブですけど、いろいろな文化や考え方を受け入れる素地を育んでくれた場所でもあります。 それから、Roisin Dubhも外せません。自分自身がライブをした会場なので、心のホームになってる場所です。DJとしてもパーティオーガナイザーとしても、これまで仕事をしてきた中で最高のイベントができた会場ですね。あのダンスホールのようなフロアに続く扉を開けるたびに、本当に特別な気持ちになります。

オールナイト後に聴くのに最高の曲は何ですか?
最近知ったんですけど、シャン・ノース(アイルランドの伝統的な歌唱法)の曲や、アイルランドの伝統的なインストゥルメンタル曲を集めた、すごくいいアルバムがあるんです。ショーン・オ・リアダが作った曲や、僕と地元が近いDarach O Cathain が歌ってる曲も入ってて、その中でもキョールトリ・クーランの「Port An Deorai」というインストゥルメンタル曲が最高なんです。オールナイトの締めくくりにぴったりのケルト音楽です。