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サブカルチャー

100 Clubのお薦め曲:10月



2024年10月
Illustration by Cameron West

さあ、羽目を外して楽しみましょう。10月のプレイリストは、100 ClubとThe Cave Clubのコラボレーションでお届けします。今回は、ザ・ホラーズのベーシストであるリース・ウェッブに、ハロウィーンにちなんでブリティッシュサイケのダークな曲をセレクトしてもらいました。

The Cave Clubは、サイケデリックポップや秀逸なロックのファンのために、ザ・ホラーズのリース・ウェッブが仲間たちと毎月開催しているイベントです。つかの間の時間を楽しむこのイベントは、100 Clubでも開催されています。Spotifyでも、フレッドペリーのプレイリストで、すべてリース自身のコレクションから選ばれた曲を聴くことができます。ここではその中からさらに厳選して、リースがハロウィーンに聴きたいお気に入りの曲を紹介します。

ザ・アタック「Strange House」

ザ・ホラーズが2007年にリリースしたデビューアルバムのタイトル『Strange House』は、この曲にインスピレーションを得ているそうです。その当時を振り返り、リースは次のように語っています。

「イーストロンドンのパブでアイデアを出し合っていて、『The Attack』という案が挙がった時に、(当時ベースを担当していた)トム・カウァンが「Strange House!」と勢いよく口を挟んだんです。全員がすぐに賛成して、そのタイトルに決まりました。すでに用意されていたアルバムのジャケット写真にもしっくりくる感じがしたので。 この曲は、1967~1968年にレコーディングされた未発表曲のコンピレーションに入っています。」

その後、ザ・アタックはアンドロメダというハードロックバンドへと発展していきました。アンドロメダが1969年にリリースしたシングル「Go Your Way」も今回のプレイリストに入っています。

フルール・ド・リス「Gong With the Luminous Nose」

Shyster「Tick Tock」

シャロン・タンディ「Daughter of the Sun」

「新しく立ち上げられたAtlantic Records Europeのマネージングディレクターのフランク・フェンターも、ハロウィーン好きの一人です。 Shysterの「Tick Tock」は、1967年にハロウィーンの季節に合わせてリリースされた曲です。その翌年の同じ時期にリリースされた、同じくらい素晴らしいシングル「Hold On」のB面に収録されているのが、「Daughter of the Sun」です。

この2曲にはさらにつながりがあって、あまり知られていないフリークビートバンドのフルール・ド・リスが、両方のレコーディングに参加しているんです。ルイス・キャロルにインスパイアされたフルール・ド・リスの「Gong with the Luminous Nose」も、プレイリストの2曲目に入っています。

スクリーミング・ロード・サッチ「The Cheat」

「スクリーミング・ロード・サッチは、伝説的な存在のジョー・ミークがホロウェイ通りのアパートに造ったスタジオで1963年にレコーディングを手掛けた、「Jack the Ripper」という不気味な曲で知られています。「The Cheat」は、以前のプロデューサーが亡くなってから彼が最初にレコーディングをした曲で、ザ・ビートルズのサイケデリックサウンドを引き継いだ実験的な新しいジャンルを開拓しました。

プレイリストに入れている「Smoke and Fire」も、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、ジョン・ボーナム、ニッキー・ホプキンスが参加した1970年のアルバム『Lord Sutch and Heavy Friends』に収録されている、好きな曲の一つです。ぜひ聴いてみてください!」

11月8日にハックニーのMoth Clubで、17回目となるThe Cave Clubが開催されます。 ザ・ホラーズは、2025年3月にニューアルバム『Night Life』をリリース予定です。