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サブカルチャー

100 Clubのお薦め曲:5月



May 2024
Illustration by Cameron West
Photos by Chloe Ackers

5月の新しいプレイリストはノーザンソウル特集です。100 Clubのオーナーであるホートン家のジェフ、ルビー、リサと、同クラブの伝説的なオールナイトイベントを手掛けるアディ・クロースデルに加えて、フレッドペリーからもマンチェスター店のアイザック・ロイドが選曲に参加しました。

今月のプレイリストは、多くの人に愛される100 Clubのオーナーであるホートン家の親子が選曲したものです。テーマは、ノーザンソウルの喜び。熱狂に包まれていた黎明期から輝かしいリバイバルまでの曲を、ジェフとルビーとリサが紹介します。また、ノーザンソウルの大ファンであるフレッドペリー・マンチェスター店のアイザック・ロイドや、100 Clubで45年続いているノーザンソウルの伝説的なオールナイトイベントを手掛け自らもレジェンドとなっているアディ・クロースデルが選んだ曲も紹介します。

キャメロン・ウエストが描いたプレイリストのアートワークは、次のセットリストの準備をするノーザンソウルのDJからインスピレーションを得ています。

次のナイトアウトで、出かける前にぜひこのプレイリストをかけてみてください。準備をしながら聴くのにぴったりの選曲です。ここではお薦めの曲を詳しく紹介します。

ザ・ハイトーンズ「Good News」-ジェフ:ザ・ハイトーンズの「Good News」は、たぶん僕が一番好きなノーザンソウルのレコードです。実を言うと僕自身はノーザンソウルにそれほど詳しいわけではありませんが、80年代中盤から100 Clubでアディ・クロースデルと彼の素晴らしいDJ仲間に勉強させてもらいましたし、良い曲は聴けば分かります。僕にとってこのシングルは、素晴らしいボーカル、秀逸なメロディ、極上のコーラスを3分半楽しめる、喜びそのものの曲です。雰囲気のあるリズムセクションも美しく繊細なインパクトを生み出しています。ただただ素晴らしいレコードです。

フランキー・ヴァリ「The Night」-ルビー:ノーザンソウルの定番中の定番で、聴くと踊らずにはいられない曲の一つです。

エスター・フィリップス「Just Say Goodbye」-リサ:私にとっての入門盤です。テンポが速過ぎず、私でもなんとか踊れる曲なので。100 Clubにジェットというノーザンソウルが大好きな女性スタッフがいたんですが、彼女のお気に入りで、私にこの曲でダンスを教えてくれたんです。

フォー・トップス「Baby I Need Your Loving」-リサ:その場にいる人たちが一斉に手拍子をする時ほど感動的な瞬間はありません。

フランキー&ジョニー「I’ll Hold You」(英国デッカレコード)-アディ:DJのイアン・クラークが70年代にYateでのオールナイトイベントでこの曲をかけたのですが、そのオリジナル盤が、後に100 Clubのオーナーのジェフ・ホートンが数年間住んでいたアパートの紙くず入れで見つかりました!イギリスでの優れたプロデュースとアレンジで生まれた曲を、スコットランド出身の遅咲きデュオが心を込めて歌っています。

カーラ・トーマス「I’ll Never Stop Loving You」(未リリース、スタックスレコード、Kent 45にて録音)-アディ:100 Clubのノーザンソウルのオールナイトイベントで、いつも朝5時55分に、最後から2番目にかけるレコードです。夜通し踊り明かした後に、この情感たっぷりの官能的な曲を聴くと鳥肌が立ちます。最高のイベントのフィナーレにふさわしい曲です。

メルヴィン・ヒックス&ザ・ヴァーサタイルズ「The Intruder」(ビリー・テレル制作、ケントレコード)-アディ:1972年に限定生産されたテストプレス盤です。最近見つかったもので、こういうレア盤はまだまだ出てくると思います!

プレイリストはSpotifyで再生できます。毎月の更新をお楽しみに。