プレイリストの1曲目は、クレオ・ソルのソウルフルで親しみを感じる曲です。チャールズ・ステップニー（ロータリー・コネクションやマリーナ・ショウを手掛けたアレンジャー／プロデューサーのレジェンド）を彷彿とさせるアルバム『Mother』でデビューを果たしたクレオ・ソルは、ここ数年でリリースしたアルバムが次々と称賛を浴びているミステリアスなユニット、ソーのボーカルの一人としても有名です。ソーは、今話題のインフロー（リトル・シムズやマイケル・キワヌーカなどを手掛けるプロデューサー）を中心に、ソウルとゴスペルを個性的に織り交ぜた珠玉の楽曲を制作しています。
アビ・ファレルやカーミー・ラブといった新進気鋭のアーティストの優れたシングルをリリースしているBig AC Recordsなどのレーベルによる追い風を受け、この数年はブリットファンクやソウルのシーンが再び勢いを増しています。プレイリストには、ロンドンを拠点に活動するNiNE8（ビーグ・ピーグやナヤナ・アイズも名を連ねるグループ）を立ち上げ、従来の手法にとらわれない曲作りをしているラヴァ・ラ・ルーをフィーチャーしました。その他、ジャズ、ファンク、ネオソウルといったジャンルから、ファナ・ヒューズ、shiv、Amahla、muva of Earth、Liv.eも取り上げています。
数年前のソウル再興ムーブメントの最前線に立ち、昨年リリースした3作目のアルバム『Private Space』が高く評価されたドラン・ジョーンズ＆ジ・インディケーションズや、カーティス・ハーディング、ガブリエルズ、ブラック・ピューマズ、リオン・ブリッジズなど、アメリカで活躍するコンテンポラリーソウルの革新的なアーティストたちも忘れてはいけません。サンディエゴ出身のバンドであるジ・セイクリッド・ソウルズは今年、秀逸なシングル「Trade of Hearts」をリリースし、伝説的なレーベルとして知られるダップトーン・レコーズと契約しました。
さらに、カントリー、ルーツミュージック、ソウルの枠を越えた音楽でグラミー賞にノミネートされたブリストル出身のソウルシンガーであるヨラ、ロンドンを拠点とするソウルシンガーJGrrey、エレファントアンドキャッスル出身のジョイ・クロックス、スコットランド出身のソウルポップアーティストであるジョーセフもプレイリストに挙げています。