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サブカルチャー

ソウルガール&ソウルボーイ



2022年1月

2022年のフレッドペリーは、70年代から80年代にかけてイングランド南東部で人気を博したソウルシーンにインスパイアされています。

これまで音楽とサブカルチャーに大いにインスパイアされてきたフレッドペリー。2022年は、80年代初期のイギリスのサザンソウルシーンからインスピレーションを受けています。サザンソウルは、ファッションや音楽、多文化主義が華々しく入り乱れたイギリスのサブカルチャーであり、ほとんど見過ごされているシーンでもあります。

イングランド北西部をルーツとし、60年代のクラシックソウルをひたすら懐かしむノーザンソウルに対し、サザンソウルの発祥の地はエセックスやケントで、コンテンポラリーソウルと、ヒットチャートで上位に入ることに重きを置いていました。

レディングのTop Rank、ロンドンのCrackers、キャンベイ島のGoldmineなどのクラブでDJがかけていた、アメリカとイギリスのコンテンポラリーソウルのミックスは、その後にブリットファンクやアシッドハウスといったあらゆる音楽に影響を与えました。ジョルジャ・スミスから、インフローがプロデュースするリトル・シムズやソーに至るまで、その影響は現在も幅広い音楽に息づいています。

すべてのサブカルチャーでそうであるように、サザンソウルのシーンにおいてもファッションは必要不可欠な要素であり、個人のアイデンティティが強く支持されました。ソウルボーイは、自分のスタイルを実験的にアレンジし、ダンスフロアで自信とアイデンティティを得ていたことで知られています。

ダンスをしていてセンス良くおしゃれに見せるため、ルーズフィットのワイドパンツなど、着心地が良く動きを妨げない服装が好まれました。一方、ソウルガールは大きく広がったスカートを翻し、大胆なカラーを楽しんでいました。例えば、赤のパンツにモヘアセーターをタックイン、というスタイルです。目立ちたい彼女たちの間では、思い切った色使いであるほど良しとされていました。