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サブカルチャー

Double Double, Brisbane

2022年5月

フレッドペリーのアイテムを扱う世界のセレクトショップの中から、魅力あふれるお店を紹介。今回は、オーストラリアのブリスベンにあるDouble Doubleの4人の共同経営者のうち、2人にお話を伺いました。

お名前とお店での役割を教えてください。
ベン・チウとキンバリー・サンです。Double Doubleの4人の共同経営者のうちの2人です。

お店の場所は?
私たちのショップは、ミーアンジンとも呼ばれるブリスベンにあります。オーストラリアの州都の中では小規模な街で、クイーンズランド州南東の海沿いに位置しています。店舗は、市内のショッピングモールのメインストリートからエレベーターで上がってすぐの場所にあります。でも店内に入ったら、階下の通りの喧騒とは別世界に感じられると思いますよ。

お店が生まれたいきさつは?
Double Doubleは、2つのストリートウェアショップのリソースとビジョンを融合させて生まれました。オープンする前、ベンはニックと兄弟2人でApartmentという別のショップを経営していました。キムも夫のサイモンとViolent Greenという別のブティックを経営していました。15年近く交流があり、それぞれ店舗を移転させる中で、時には近所になったりもしました。2018年に、一緒にリースで店舗を出すことを決め、ブランドやアイデアを共有し、一つのショップとしてクリエイティビティを分かち合うことにしたんです。それから4年経ちましたが、今も順調にやっています。

お店を3つの言葉で表すと?
ファミリー、インディペンデント、インクルーシブ。

何がこのお店を特別なものにしていると思いますか?
一つは、さまざまなブランドを取り扱っている点ですね。オーストラリアやニュージーランドのブランドだけでなく、日本や欧米のブランドも取りそろえているショップは、国内にそれほど多くないので。それから、オンライン販売もかなり伸びていますが、地元密着型の展開にこだわっていて、オープン以来その点を重視し続けています。ブリスベンの他の店舗では得られない体験を地元で提供していますが、それはオンラインではできないことです。お客様と直接つながって、実際に商品を手に取って試着してもらえるようにすることで、とても大きな違いが生まれます。それに、私たちのコラボレーション商品の多くは、ショップに立ち寄ってくれる、私たちと同じ熱意がある地元のクリエイターや経営者との会話から生まれたものなんです。

お店を象徴する曲を選ぶとしたら?
マーヴィン・ゲイの「Got to Give It Up」。音楽は私たちのショップと密接に関わっています。スタッフの好みはバラバラですけど、営業中にはいつもショップの音響システムからDouble Doubleらしい曲が流れています。マーヴィン・ゲイの「Got to Give It Up」は、私たちがここでやりたいことをぴったり表現している曲なんです。それは、たくさん楽しい時間を過ごしてもらうこと、壁を取り払って独自のスタイルを見つけてもらうこと、自己主張をして自分に自信を持ってもらうことです。

お店について、あまり知られていないことを教えてくれませんか?
外見上の店構えは大きいですが、Double Doubleは少人数で連携して経営しているショップです。いろいろなアイテムを提供していますが、店頭販売、オンライン販売、マーケティング、在庫管理などを担当するスタッフは十数人程度で、必然的に毎日いろいろな業務をこなしています。

近所でお気に入りのインディーズ系レコードショップやライブハウスは?
スケボー関係のものなら、Parliamentの仲間に声を掛けるだけで必要なものがそろいます。地元でお気に入りのレコードショップなら、Monster Robot Party、Catalog Music、Echo & Bounce、Rocking Horse Records。それぞれ独自のテイストがありますね。ライブミュージックに関しては、ベンとニックが親友のポーリーとA Love Supremeを経営していて、ライブハウスやクラブでのライブからウェアハウスパーティまで、この十年間にブリスベンでいろいろなイベントを開催してきました。ジャイルス・ピーターソン、セオ・パリッシュ、アジムス、マルコス・ヴァーリ、フローティング・ポインツといった大御所アーティストのブリスベン公演も実現させているんですよ。レストランなら、市内のDoo Dee Boran。何度行っても飽きません。去年スタッフと開いたクリスマスパーティでは、何時間も店に居座った末に、おいしい料理を大皿に山盛りにしてエレベーターに乗り、ショップに持ち帰りました。それくらいみんなDoo Dee Boranの伝統的なタイ料理が大好きなんです。お気に入りのカフェは、West End Coffee Houseです。そこのシェフの一人がDoo Dee Boranでも働いていると知って驚きました。スタッフの多くが市内の西側に住んでいるので、そのカフェにはみんなよく立ち寄っています。あと、ウエストエンドに来ることがあったら、Pasta Clubというイタリア料理店は外せません。地元の高品質の食材と手打ちパスタを楽しめるんです。ティラミスは私たちがおごってあげますよ。絶品です。

詳しくは、www.doubledouble.storeをご覧いただくか、InstagramでDouble Doubleをフォローしてください。