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サブカルチャー

100 Clubのお薦め曲

2024年3月 
Illustration by Cameron Wes

100 Clubのルビーとマットが毎月選ぶプレイリストには、とびきりの新曲から、100 Clubに過去に出演したアーティストや今年出演予定のアーティストの曲、何度も聴きたくなる懐かしの名曲まで、さまざまな曲が織り交ぜられています。

ルビーはオックスフォード通りでベースメントクラブを経営するHorton家の4代目で、マットは2020年に100 Clubに加わったプロモーターです。最近では、Ugly、VLURE、デヴォン・ロス、サーストン・ムーア・グループなどをブッキングしており、今誰のライブを観るべきかをよく知っている二人です。 そんな彼らが選んだ珠玉のプレイリストでは、素晴らしい新曲(ライブでよく聴いた曲)から絶対的な名曲(100 Clubのステージで演奏された曲も多数)まで、クラブを代表する曲が選ばれています。

次のナイトアウトで出かける準備をしながら聴くのにぴったりです。

ここでは、3月のプレイリストからお薦めの曲を詳しく紹介します。

MADMADMAD「Gwarn」:ぜひライブで聴いてほしい一曲。昨年の年末ライブシリーズの最終日、Warmduscherのサポートアクトを務めたMADMADMADのエレクトロニックディスコのパフォーマンスには、会場全体が魅了されました。イチオシのバンドで、次の出演が待ちきれません。

PJハーヴェイ「A Child’s Question, August」:何度でも聴きたくなるレジェンド。昨年のニューアルバムのリリースとツアーはうれしい限りでした。今後もさらなる活躍が期待されます。

PISTASHIO「Without You」:エレクトロニックユニットの2人組がリリースした素晴らしい新曲。アンダーグラウンドダンスシーンが再び盛り上がりを見せているので、とてもわくわくしています。PISTASHIOをはじめとして、今年はいろいろな展開が楽しみです。

dialE「Like E」:セカンドEP『dear dialE』のお薦めの一曲。近頃最もセールスを伸ばしているニューアム出身の謎めいたラッパーで、ロンドンのCourtyard Theatreで初めてヘッドライナーを務め、デビューから間もないにもかかわらず750万回に迫るストリーミング再生を記録するなど、飛躍の年を迎えています。dialEの魅力を完璧に引き出しているプロデューサーAlfie Rudmanによる、パンチの効いたジャズ風のアレンジも秀逸。今、最も注目すべきアーティストの一人です。

Ugly「Shepherd’s Carol」:100 Clubで絶大な人気を誇るUglyは、100 Clubの年末ライブシリーズでもチケットを完売させ、満員の会場を大いに沸かせました。昨年は意欲的な楽曲制作で躍進を遂げています。新曲を制作する傍ら、夏には数多くのフェスへの出演が決定しており、ケンブリッジ/ロンドン出身の6人組から今後も目が離せません。

Lynks「CPR」:生まれながらの才能に恵まれたアーティスト。その音楽を聴きながら眠ったり、素晴らしいライブを観たりすれば、彼のことがよく分かります。大人気レーベルHeavenly Recordingsから新曲をリリースしたLynksの勢いは衰える様子がありません。「CPR」でも、熱気ムンムンのエレクトロニックなパンクサウンドを響かせています。

Cristale「Artiste」:23歳のUKドリルの新星。100 Clubの常連ミュージシャンの一人でありながら、ダニエル・カルーヤ監督の『The Kitchen』でケイン・ロビンソンと共演を果たすなど、多方面で活躍するブリクストン育ちの多才なアーティストです。2024年のリリースにも大いに期待できます。

プレイリストはSpotifyで再生できます。毎月の更新をお楽しみに。