地元密着型のライブハウスがなくなったら、私たちはどこに行けばいいのでしょうか?イギリスで過去数十年にわたって生み出され、世界に届けられてきた名曲の数々。そのアーティストたちの活動の場がライブハウスです。
賃料の値上がりや再開発の波にコロナ禍の影響が重なり、今後数十年間で地元密着型ライブハウスの8割が姿を消すと予想されています。
そこで救いの手を差し伸べたのがMusic Venue Trustです。Music Venue Trustは、アイコニックな地元密着型ライブハウスが今後も末永く存続できるよう支援するため、2014年に設立された慈善団体です。2020年からコロナ禍で多くのライブハウスが閉鎖の危機に直面する中、その活動の重要性が高まっています。
各地のライブハウスの営業再開に伴い、Music Venue Trustは10月5日と12日に2つのイベントを開催することを発表しました。1つ目は地元密着型ライブハウスがコロナ禍を乗り越えるにはどうすればいいかを考えるためにハックニーのEartHで行われるパネルディスカッション、2つ目は業界を代表する専門家を招いてオンラインで開催されるパネルディスカッションとセミナーです。
Music Venue Trustの戦略ディレクターであるビバリー・ホワイトリックさんは次のように話しています。「2019年のVenues Dayで最後に集まって以来、とても長く異様な2年間でした。
ライブハウス経営者の誰もが、閉鎖を覚悟するか、自分たちが誇る点において極めて重要な要素であるスタッフたちに対し苦渋の選択をすることを強いられたのではないでしょうか。
それでもなお、私たちは今もここにいます。闘いは続いており、まだ諦めてはいません。そして何より、今でも一丸となって支え合っています。第1回のVenues Dayから過去7年間にわたり私たちが闘ってきたことにこそ意味があると思っています。ライブハウスが大切な場所であること、私たちの活動が重要であること、ライブ活動に携わる人たちを大切にし支えなければならないことを認識してもらえれば、希望の光が見えてくるでしょう。」
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