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サブカルチャーライブ – DYGL

サブカルチャーライブ

SUBCULTURELIVE -
DYGL

サブカルチャーライブ - DYGL

2021年7月
Photographs by Yukitaka Amemiya.

DYGL が出演する、フレッドペリー主催の音楽イベント「サブカルチャーライブ」ストリーミング版が配信開始。
配信を記念して、ボーカル&ギターの秋山信樹にインタビューを決行。自身の音楽性について語ってもらった。

<DYGL (デイグロウ)>

2012年に大学のサークルで結成され、アメリカやイギリスに長期滞在をしながら活動を続ける全編英詞のギターロックバンド。世界のインディシーンの最先端を追いかけるストイックな姿勢は、作品がリリースされる毎に変化する音楽性の幅広さに反映されている。7月7日リリースの3rdアルバム「A Daze In A Haze」に収録されている「Half oe Me」は、先行配信と同時に多く再生されている。
2021年10月から19箇所を巡る日本ツアーが決定。

ご自身が作る音楽のタイプをどのように表現しますか?
自分が主にやっているバンドがDYGLなんですが、そのほかにも個人的に作っているものなども含めると、カラーの強いもの。ビビッドなイメージの湧く音楽です。いろんな色が混ざっていたり、一色でも強い色であったり……そういった音楽が好きですね。ビジュアルにも、そういった部分が出ているときもあると思います。その色が強いというのが1つと、あとはインディ・ロックという言葉がありますが、個人的には、いわゆるインディもすごく好きだし、音楽を好きになって熱心に聴き始めたころに観ていたTV番組『ベスト・ヒットUSA』に出てくるようなビルボードのトップ50のようなサウンドも好きだったりします。ただのポップスも面白くはないと思うけど、インディ・ロックをただのインディとしてやっている人もあまりしっくりこないことが多くて。そこをクロスオーバーしているバンドやシンガーには影響を受けています。枠を超えていくようなサウンド、カテゴライズされないサウンドというのは、自分の音楽にも現れているといいなと思いますね。

幼少期からどんな音楽を聴いて育ちましたか?
幼少期のころは父親がイーグルスやビートルズが好きだったこともあって聴いてはいましたが、自分はそういった音楽に惹かれていたというわけではなくて、小学生のころは音楽の良さみたいなものに気付いていなかったと思います。テレビもあまり観なかったし、SMAPなども知らなかったくらいで。友達は兄や姉の影響などで、音楽を聴き始めた時期でもSMAPのメンバーの名前も言えないような感じで(笑)。確か、小学5、6年生くらいになって、日本のロック・バンドだとBUMP OF CHICKENやASIAN KUNG-FU GENERATIONとか、あとは日本のポップス寄りのヒップホップ・グループのRIP SLYMEやnobodyknows+などが人並みに好きになった感じです。中学生になって、少しずつオフスプリングやSum 41、ニルヴァーナ、オアシスなど、洋楽も面白いと思い始めて。その後に、確実にこれが本当に自分の好きなサウンドだと思ったのが、スコットランドのバンド、ザ・ビューと、ザ・リヴァティーンズ、ザ・ストロークスの3バンドでしたね。自分がよばれているのはこっちの感覚かもって。近所にあったCDショップにザ・ビューのファースト・アルバムが面陳されていて、メンバーの平均年齢が17歳って書かれていたのはすごく覚えています。どういう人生を送ったら、異国でもCDを販売されるようになるんだろうと思いましたね。少額のお小遣いをはたいて買った日本盤のCDのライナーを読んでいたら、ザ・ビューを見つけた人は元々、ラフ・トレード・レコードで働いていて、A&Rだったときにリヴァティーンズや、ストロークスを見出したジェームズ・エンディコットだと知って。ちょうどYouTubeが一般的になってきた時代でもあったので、そこからいろいろ一気に広がっていった感じですね。自分ではマニアックだという認識は無かったけど、高校生のころは友人に自分がいいなと思った音楽を渡しまくっていました(笑)。中学生のころの友人とバンドを始めて、高校生の途中くらいまで続いたんですが、世界で知られることを狙って、当時は一般的だったMyspaceに音源をアップロードして、いろんな海外ユーザーや音楽レーベルに音源を送っていましたね。

音楽を作るときのプロセスは?
言葉よりも先に音を作ることが多いです。ギターなり、その辺にある楽器を触って、自分にとって気持ちがいいところ、情緒が動く音を見つけたら、それを広げていく感じ。コードなのか、メロディなのか、ビートなのか、それを探りながら録音するなり、覚えておくなりしています。フレーズがベースになって始まるというか。自然と思い付いた曲もあるし、絶対に作ろうと思って作る曲のどちらもあります。生活スペースには、何かしらの楽器が近くにあるので。そこから曲に仕上げていくのは、自分が曲の全体像を見て、構成まで少しづつ作っていきます。DYGLの場合は特にそうですね。他のメンバーから元になるサウンドをもらったときも、全体にまで広げていくのは自分がやります。全体像を作り上げるのは自分が多いのですが、アレンジ面ではかなり課題を感じていて、もっと独創的なアレンジができるようになりたいなと思っていますね。DYGLとしてアルバムを3枚作ってきて、自分たちができることが分かってきたので、より俯瞰で見ることができるようになったというか。あと、音に言葉をのせていくことについては、とにかく音を聴いて、そこから湧き上がってくる感情や記憶、言いたいことをバーッと書き出しておいて、そこから光る言葉を残していきます。基本は、音から想起される言葉です。ちなみに、精神衛生のために歌詞とは別で詩を普段から書き留めているので、そこから無意識で歌詞に反映されているのかもしれません。

お気に入りのインディペンデントなライブハウスは?
台湾のリボルバーREVOLVERというライブハウスは雰囲気が好きですね。確か、オーストラリアかイギリスの方がオーナーで、パブのような感じがあって、台湾の気候と雰囲気が程良く混ざっている感じです。1Fがバースペースで、2Fでライブをやっているんですが、お酒を飲むために来ている人もいて、気が向けば2Fに上がる感じなので、自由な雰囲気があるというか。とにかく楽しく過ごせるイメージです。あとは、ロンドンのThe Shacklewell Armsというライブハウスも似たイメージで好きです。ライブをやる場合に、そのバンドが好きな人だけが集まっている感じも好きなんですが、そうじゃない人が混じっていて何が起こるか分からないというエネルギーも好きなので。その日にチケットを持った人だけが入れるのではなく、お酒を飲むために立ち寄った人が偶然見ることができるライブというのもいいなと。日本では特にそういった場所が無いので。

暗くなってから行きたい東京のお気に入りスポットは?
終電で帰った後に、家まで歩く道。環七(環状七号線)沿いを歩くのが好きですね。音楽を聴きながら少しだけ、遠回りしたくなる感じです。観光的なイメージではありませんが、パッと思い付いたのは夜の環七沿いでしたね(笑)。

あなたにとってフレッドペリーシャツとは?
ポロシャツはいろんなブランドが出していますが、フレッドペリーについては現行でどんどん新しくなっているなと感じます。クラシックだけど、モダン。今の若い人にも響くし、昔から好きな人にも響くイメージ。そういう意味で、イギリスらしいんですよね。音楽に見えるので。ただのシャツではなく、他のカルチャーとリンクしていく感じが良いな思います。あとは、アイコンがカッコイイ(笑)。