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マンチェスターより、愛をこめて – パート1

サブカルチャー

From Manchester,
with love - part one

マンチェスターより、愛をこめて – パート1

2021年5月
Words by Neil Summers
Photography by Darren Lennon

マンチェスターにフレッドペリーの新しいショップがオープンするにあたり、地元の人々にノーザンクォーターの魅力のすべてと、雨ばかりの北の街からこんなにも多くの素晴らしい音楽が生まれる理由を語ってもらいました。

Laura Kennedy(Piccadilly Recordsオーナー )

マンチェスターはあなたの音楽歴にどんな役割を果たしてきましたか?
マンチェスター生まれの私にとっては当然、すごく大きな役割よ。学生時代は土曜になるとバスでPiccadilly通りまで出て、Piccadilly Records でレコードやチケットを買ってた。そしてAffleck’sでたむろしたり、Boardwalk、the Man Alive Club のWilde Club、Hop & Grape(現在はAcademy 3)、Haciendaなどで行われるギグのフライヤーを集めたりしたわ。卒業後は市役所で職に就いたから昼休みごとにPiccadilly Recordsに通い詰めて、しまいにはここで仕事をもらったというわけ。

マンチェスターがこんなにも多くの素晴らしいミュージシャンを輩出しインスピレーションを与えてきたのは、なぜだと思う?
マンチェスターは昔からなかなか革新的でクリエイティブな街だったし、いったん偉大なミュージシャンが登場し始めると、どんどん続くんだと思うの。それから歴史的に工業都市だったこともあって多様性がとても豊富なのよ。昔からさまざまなバックグラウンドを持つ人達がこの街に働きに来ていたし、今では大量の学生人口のせいで完璧な人種のるつぼになっていて新しいアイデアが生まれてくるんだと思う。

これまでにマンチェスターで観た最高のライブは?
あまりに多すぎて選べないくらいなんだけど、あえて1つというなら1983年のThe Hacienda のザ・スミス。勿論その頃は未成年だったのよ、そこまで年取ってるわけじゃないから(笑)。

ノーザンクォーターで新しい音楽に出会えるベスト・スポットは?
もう、選択肢がありすぎ。The Peer Hat、The Castle、Gullivers Youみたいな小じんまりしたライブハウスで新人や新進気鋭のバンドをチェックすることもできるし、もう少し大きいけれどそれでも新しいエキサイティングなバンドに出会えるサイズっていうならNight & Day、Soup Kitchen、Band On The Wallあたり。ジャズ好きにはMatt And Phred’sもあるし。どの会場も、この12か月の混沌を生き延びてくれてるといいんだけど。それから勿論、レコードショップも沢山あるわよ!

ローラのプレイリストを聞く

Tia Alie(シンガー)

あなたの音楽歴を紹介してください。
音楽は幼い頃から人生の重要な部分だったの。父がものすごく沢山のレコ-ドを持っていて、家の一部屋が埋め尽くされていたのね。その頃からずっと歌いたい、自分の音楽を作りたいと思っていて、今でも独自のサウンドをあれこれ試しているし楽しんでやってる。これが一番大事なところよね。

「マンチェスター」と「音楽」という言葉を聞いて、まず思い浮かぶものは?
自己表現。

マンチェスターはあなたの音楽歴にどんな役割を果たしてきましたか?
マンチェスターに来てから2、3年経つけど、その間にとっても素敵な人達に出会った。マンチェスターを拠点にするプロデューサーのMATTUと組んで、最初の曲らしい曲 「Bedsheets」をリリースしたわ。生まれて初めてのライブをBeeLive っていうイベントでやって、2回目は親しい友達のエイミーがDestructive Black Creatives at Hatchで開いたイベントだった。BBCラジオ1がマンチェスター新人紹介番組で私の曲を何度か流してくれて、あれは奇妙だったけどすごかったわ。そんなわけで、マンチェスターは私の音楽歴にはとても大きな役割を果たしてる。

ロックダウンが遂に解除されたらノーザンクォーターでまずどこに行く?
Afflecks、Piccadilly Records、TAKK、Chapter One、そして絶対にリサイクル・ショップ。これまではeBayがまだしもの救いだったけど、実際にお店に行くことの便利さや五感の満足には変えられないもの。

ティアのプレイリストを聞く

Sammy Shonn(Sammy’s Barオーナー)

「マンチェスター」と「音楽」という言葉を聞いて、まず思い浮かぶものは?
この2つは切っても切れない関係にあるよね。マンチェスターから出てきた大勢の素晴らしいバンドが頭に浮かぶよ。

マンチェスターはあなたの音楽歴にどんな役割を果たしてきましたか?
1993年、10才の時にザ・スミスの“Stop Me If You Think You’ve Heard This One Before”を聴いたんだ。あのビデオの最初のシーンで連中が自転車で道を行くんだけど、あれってとても有名なジャンクションで、マンチェスター・シティ・アリーナのすぐ手前のスヌーカー・クラブがあるところなんだよ。あの辺の景観は今ではすっかり変わってしまったけど、当時どんなだったか覚えてるよ。あのシーンを観た瞬間に「このジャンクション、知ってる!」って思った。週末ごとに母親の運転する車であのジャンクションを通って街中へ出たんだよね。それでピンと来た。これはマンチェスターのバンドだ、この場所は知ってる、って。つながりを感じたな。不思議なことに、あの感覚がずっと僕の中にあるんだ。

マンチェスターがこんなにも多くの素晴らしいミュージシャンを輩出しインスピレーションを与えてきたのは、なぜだと思う?
マンチェスターには何とも説明しがたい特別なものがある。この街は他から切り離された特別な場所であり、コミュニティなんだよ。おまけに天気はいつも雨だから、作詞家やミュージシャンはひたすら創作に励むしかないわけ。もしこの街にビーチがあって年中晴れてたら、こんな結果にはならなかったね。

フレッドペリーが新しくノーザンクォーターにオープンしたショップについて、どう思いますか?
最高。もっとずっと前に移って来るべきだったよ。ノーザンクォーターはフレッドペリーにぴったりだ。20才の時にノーザンクォーター のBionic Sevenにフレッドペリーのヴィンテージを買いに来たのを覚えてる。フレッドペリーは若者でも無理なく粋に見せてくれるところが昔から大好きなんだ。

また外出してライブを観たり、Sammy’sでクラブナイトを企画したりするのは、どのくらい楽しみ?
そりゃもう、言葉にならないくらい!マンチェスターでは、つながりがすべてなんだ。みんな互いに知り合いか、知り合いの知り合いだ。触れ合いとつきあいが不可欠なんだよ。今の状況にはみんな影響されてるし、物足りない感じがしてる。Sammy’sでのクラブナイト再開も待ち遠しくてたまらないね。何人か素晴らしいDJを抱えてるんだよ、Air BNDとか。アナログ盤しか扱わない、イタロ・ディスコ好きの若者なんだ。

サミーのプレイリストを聞く