ジェラス:ライブ・イン・ベルリン

サブカルチャーライブ

Jealous,
Live Berlin

ジェラス
ライブ・イン・ベルリン

2020年1月
Photos by Pascal Rohé

ポストパンクバンド、ジェラスがベルリンの8mm Barを占拠する。

ベルリンのミュージックシーンで中央に君臨しているのは、硬質なインダストリアルテクノのサウンドかもしれない。しかしその表層を一皮めくれば、このドイツの首都で沸騰し急成長を続ける、アンダーグラウンドなパンクシーンが見えてくる。

ベルリンのプレンツラウアー・ベルク地区の一角に佇む8mm Barは、まさに近年まれに見る本格的な「場末のバー」。しかし2002年の開店以来、ミュージシャン同士の交流の場として瞬く間に評判が広まり、ついにはオーナーが音楽レーベルを立ち上げ、ベルリンのニッチな音楽シーン育成に自ら乗り出すほどに。

フレッドペリーは、2020年初のサブカルチャーライブに最適なスペースとしてこの8mm Barを貸し切り、ベルリン最高の才能を迎えてショーケースを開催した。

この夜のオープニングアクトは、シャオリン・サウンド・システム(a.k.a.ルイス・ブレイド)。ベルリンとイギリスの多様なサウンドを融合させたセットで、アフロハウス、レゲエ、UKガラージを縦横無尽に行き来してパーティをスタートさせた。

ヘッドライナーを務めたのは、ハイテンションな轟音パフォーマンスで知られる、ベルリンに現れた新星、ジェラス。デビューEP『What’s Your Damage?』を昨年リリースした後、インディペンデント系ライブハウスを中心にヨーロッパツアーを続けており、アミル・アンド・ザ・スニッファーズやガール・バンド、バイアグラ・ボーイズ、サーフボートといった面々のオープニングアクトも務めた。

70年代グラムロックからカントリーやパンクロックに至るまで、さまざまな影響をミックスするジェラス。その歌詞はストーリー性が高く、愛、カウボーイ、サイケデリアについて歌いながら現実と虚構の間を軽々と行き来する。超満員の8mm Barで、ホームに凱旋したバンドはかつてなく獰猛なパフォーマンスを披露した。

8mmでの夜を締めくくったのは、DJオリーブ・デュラン。アップビートのサマーチューンや80年代メガヒット等の間違いない選曲で幕引きを演出した。