著名DJでありプロデューサーのルカ・ヴェネツィアが率いるカーシス。ベルリンを経由したブルックリン・サウンドの化身である彼らが、完全にユニークなサウンドでジャンルを無効化した。
初日の登場時、ヴェネツィアはリーゼント・ヘアとフラッシュ・タトゥーという純ロカビリーのルックでありながら、そのサウンドはニューウェーブ、ジャーマン・テクノ、イタロ・ディスコなどの片鱗を感じさせつつ、様々な影響をシームレスにまとめ上げるものだった。重たいギターリフと強烈なボーカルと共に、デュオのシグネチャーである幽霊のようなボーカルが強烈な瞬間を散発的に引き起こした。
金曜日にはサンクトペテルブルクの歴史的な会場であるKuznya Houseでプレイ。キト・ジェンペレ、KNFPRTY、セブン・ナイフのアントン・ベレジン、Lovvlovver、Theo DearによるDJセットで、地元ロシアのエレクトロニック・シーンの先駆者たちからのサポートを受けた。




翌日、カーシスはモスクワに降り立ち、市の南部にある隠れ家的バーのProfsoyuzでプレイ。キト・ジェンペレ、KNFPRTYと共に、地元のDJイルダー・イクサノフが最後の夜のラインナップに加わわった。





